| 絹は、はるか昔から人とかかわり、珍重されてきました。 絹の神秘に満ちた特徴や構造が、絹の不思議な魅力やさまざまな性能、効力を醸し出す源になっているのです。 |
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| 絹と人とのかかわり合いは原産地中国で、紀元前3000年、今からおおよそ5000年以上前、最古の文明が生まれた頃と考えられています。 中国の伝説に、中国の祖と崇められている黄帝の妃が、お茶を入れてようとして、持っていたヤマ繭を誤ってお湯の中に落としてしまい、箸で拾い上げようとしているうちに純白の糸が手繰りよせられてきました。 これが『絹の誕生』といわれています。 日本には、弥生時代前期に北朝鮮→南朝鮮を経て日本に伝えられたとみられています。 日本の養蚕の起源については、「魏志倭人伝」に蚕から糸を紡ぎ絹織物をつくっていたことが書かれており、239年には魏の明帝に卑弥呼が国産の絹を献上したことが記されています。最も古い絹が、弥生時代中期の遺跡から発掘されています。 |
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1)成長した蚕は約2昼夜かけて繭糸を吐き続けます。 蚕は1分間に60回ぐらい頭をSまたは8の字の形に振りながら吐糸、一粒の繭をつくりだすのです。 2)1つの繭糸の長さは約1300m〜1500m、太さは平均2.8デニール。天然繊維の中では最も細く長い繊維なのです。 3)1本の繭糸は2種類のたんぱく質、フィブロイン(70〜80%)とセリシン(20〜30%)、他にロウ質、炭水化物、無機質など数%で、できています。 フィブロイン・・・絹の主役 セリシン ・・・・・吐糸する時、フィブロインの流れをスムーズにする潤滑油の役目をしています。水溶性で水やアルカリに溶け、精錬の過程で生地の風合いに大きな影響を与えます。 4)一本に見える繭糸は、蚕の体内にある左右一対の絹糸腺からでる2本のフィブロインたんぱく質繊維をセリシンたんぱく質がつつむ形(4層)で接着して、一本の繭糸をつくりだしています。(蚕の体内には左右一対の絹糸腺があり液状絹で満ちており、蚕が吐くということで液状絹が繭糸と化するわけです。) 5)繭糸の断面をみるとほぼ三角形の形はしていますが、形、大きさにはかなりのバラツキがあり、化学繊維のように一定の形ではありません。 |
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| 絹は人間の皮膚とほぼ同じたんぱく質でできているといわれます。絹たんぱく質は約18種類のアミノ酸からできています。 絹はフィブロインとセリシンの2種類のたんぱく質が主な主成分で、それぞれのアミノ酸の組成は下記のとおりです。なお、セリシンは精錬過程でほとんどが流れてしまいます。 フィブロインのアミノ酸・・・グリシン(46.2%)アラニン(29.5%)セリン(11.3%)チロシン(5.3%)その他(7.7%) セリシンのアミノ酸・・・・・セリン(33.4%)グリシン(13.5%)スレオニン(9.7%)酸性アミノ酸(21.1%)塩基性アミノ酸(7.7%)その他(14.6%) |
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